ミシガン州の走行中給電システムプロジェクト:エレクトリオンが米国で先駆けて導入

北米国際自動車ショー(NAIAS、通称:デトロイトオートショー)が9月13~24日、米国の自動車産業の集積地ミシガン州デトロイトで開催されました。主催者はデトロイト自動車販売店協会(DADA) 。

同イベントで、ミシガン州交通局やデトロイト市等がエレクトリオンと取り組んでいる、道路に充電器を埋め込み、走行中の充電を可能とする全米初の公共でのワイヤレスEV充電道路プロジェクトの進捗が披露されました。

同プロジェクトは、2022年2月、ミシガン州のグレッチェン・ウィットマー知事が発表した、ミシガン州交通局(MDOT)、未来のモビリティと電動化局(OFME)、ミシガン経済開発公社(MEDC)と協力し、エレクトリオンがダウンタウンデトロイト、ミシガンの一部であるミシガン・セントラル・ステーションに1マイル(1.61キロメートル)のワイヤレス電動道路システムを展開するというもの。このプロジェクトは、フォード、デトロイト市、ミシガン州と提携して開発中の新しいモビリティイノベーションハブであるミシガン・セントラル・ステーションの一部で、北米初の公共の電動車両用ワイヤレス充電道路システムを提供し、停車中の充電ポイントも備えています。

この試験の主な目標は、ワイヤレス走行中給電システムが公共道路で複数の車両タイプと用途に対して実用的であることを実証することです。試験対象にはトランジットバス、旅客シャトル、最終マイル配送トラックなどが含まれ、また、米国内の他の州でも同様の電動道路システムの検討が進行中です。このプロジェクトは、米国の車両およびインフラストラクチャ企業とのパートナーシップを築く第一歩となり、今後の協力と成長のためのモデルとなることを目指しています。

参考:Michigan DOT Project at Michigan Central Station & Michigan Avenue
Photo: ©Electreon