アメリカは国土が広いため、立地の特徴や州のルールによって利便性が変わってくるのが特徴です。一概にどの州をと、お勧めすることはできません。
まず何より、ターゲットとしている顧客に近い場所であるかどうかは重要なポイントだと思います。現地で生産しアメリカ全土へ輸送するなら、工場設立に対して州からの支援はあるか、人材採用は可能か、賃金水準・物価は平均的か、ロジスティクスの利便性どうか等も検討事項です。今でこそ北米のEコマースを独占しているアマゾンですが、シアトルに本社を構えた理由の一つに、マイクロソフトの本社がシアトルにあったことをジェフ・ベゾスは語っています。IT関連の優秀な人材の確保という狙いでした。
日本からの輸入・輸出を多く必要とする事業であれば、ワシントン州やカリフォルニア州など、太平洋に面した州の方が利便性が良く、コストが抑えられるかもしれません。ミシガン州の場合は、カナダとの国境ということで、アメリカのみならず、カナダへのビジネス展開も考えられます。既に日系企業の進出が多い州であれば、日本語で相談できるコンサルタント、法律や会計の専門家も同州に存在する可能性は高くなります。