【アメリカ進出 業種の傾向】北米市場のビジネスチャンスを探る

アメリカに限らず、海外進出を考えている中小企業の皆様は、進出先の国でどのような業種が需要があるのか、気になる方も多いと思います。

そこで今回のブログでは、アメリカ進出企業の業種トップランキングに加え、なぜそれらの業種が多いのか、考察も合わせてご紹介します。さらに、このブログの後半では、ベンチャー企業支援も盛んなミシガン州のビジネス事情についてもお話ししているので、ぜひ最後までご一読ください。

アメリカ進出企業数

アメリカに進出している企業数は2020年11月時点で6702社です。中国に次いで、2番目に多い進出国となっています。世界的に見れば多くの企業がアメリカに進出していると言えますが、2016年の6814社と比べると減少傾向にあります。

参考:米国に進出している日本企業、全国に6702社 4年前から約100社減少
アメリカ・ミシガン州経済開発公社 アメリカ進出 グラフ

アメリカ進出業種ランキング

それでは早速、アメリカで人気の進出業種をご紹介いたします。

製造業

アメリカ進出企業の業種トップは製造業であり、その企業数は2456社で全体の36.6%に当たります。なかでも、「自動車部品製造」(113社)、「自動車駆動・操縦・制動装置製造」(64社)、「金属工作機械製造」(53社)と、自動車関連・機械産業などでアメリカ進出している企業が多い傾向にあります。

参考:米国に進出している日本企業、全国に6702社 4年前から約100社減少

また、2020年9月に1580社を対象に行われた別の調査によると、製造業のランキングの内訳は以下の通りです。

1位 自動車部品 (109社・11.3%)
2位 化学・医薬 (76社・7.9%)
3位 一般機械 (63社・6.6%)
4位 鉄、非鉄、金属 (58社・6.0%)
5位 電気、電子機器 (40社・4.2%)
*上記、調査回答企業の内訳。アメリカ進出企業トータルの内訳ではありませんが、目安として掲載しております。

アメリカ・ミシガン州経済開発公社 アメリカ進出 グラフ テーブル

アメリカで製造業が栄えているのは、工場が多く研究開発の最前線となっていることや人件費が比較的に安いことが背景にあるでしょう。また、近年ワクチンの製造企業としても有名なモデルナ社やアストラゼネカ社を代表とする米製薬市場が大きいことから、「化学・医薬品」の進出企業も多いです。

さらに、アメリカはバイデン政権のバイ・アメリカン政策によるブロック政策で国内製部品の使用率を75%に引き上げることを目指しています。この動きはアメリカ製造業に対する新たな需要を喚起し、さらなる製造業の発展を後押しすることとなるでしょう。

他にも、バイデン政権は小規模な事業者、女性、有色人種向けに製造業に関する再教育を行う計画もあります。今アメリカでは、製造業の大きな飛躍が期待されているのです。

非製造業

2020年9月に1580社を対象に行われた調査によると、非製造業のランキングの内訳は以下の通りです。

1位 販売会社 (120社・12.5%)
2位 商社・卸売業 (75社・7.8%)
3位 運輸業 (31社・3.2%)
4位 情報通信業 (29社・3.0%)
5位 事業関連サービス (26社・2.7%)
*上記、調査回答企業の内訳。アメリカ進出企業トータルの内訳ではありませんが、目安として掲載しております。

アメリカ・ミシガン州経済開発公社 アメリカ進出 グラフ テーブル

非製造業のアメリカ進出理由としては、世界経済を牽引するアメリカ市場の継続した発展への期待が挙げられます。州によっては企業誘致を積極的に行なっており、中小企業向けに税制上の優遇措置を行っているところもあります。また、近隣諸国(メキシコ・カナダ)、南アメリカ市場への足がかりとする戦略的進出も考えられます。

ベースラインとして、アメリカは世界の中では比較的ビジネスがしやすい環境(流通・インフラ・ビジネス法務)が既に整えられています。日本とアメリカの政治的な関係では、中国・韓国と比べ、それほど波はなく、予期せぬ影響は受けにくいと言えます。

実際、在米非製造業現地法人は、2000年度以来15年間で売り上げは1.8倍の約55兆円にも上り、その数も右肩上がりで増加し続けています。さらに、1社当たりの売り上げも、他地域より比較的大きい傾向にあります。従って、在米非製造業現地法人は設備や研究開発への投資にも積極的で、全地域分の半分以上の投資額がアメリカで費やされています。

アメリカ・ミシガン州経済開発公社 アメリカ進出 グラフ

ミシガン州について

ミシガン州が位置する中西部は、製造業の主要工場が最も多く、その数は211にも上ります。ここでは、そんなミシガン州のビジネス事情についてご紹介していきます。

ミシガン州は、北米の研究開発の76%がミシガン州で行われているなど、製造業を営むには最適とも言える州です。そのため、ミシガン州には自動車技術研究、設計、エンジニアリング、各種検証テストなど様々な研究・開発を行う施設が2200以上もあります。

さらに、北米の自動車の20%はミシガン州で製造されており、アメリカ全土の進出業種ランキング2位の自動車部品でもミシガン州は優位に経っていることがわかります。中でも有名な、ゼネラル・モーターズやフォードなどの大企業も数多くミシガン州に拠点をおいていますが、ベンチャー企業の支援数もアメリカで随一です。ミシガン州のベンチャー支援数は、過去5年間の間に40%も増加しています。

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ミシガン州経済開発公社では、アメリカ進出を検討されている企業向けに様々なサービスをご用意しています。コンサルティングだけではなく、事業所・工場予定地の紹介、現地視察のアテンド、従業員採用サポートなどを無料でご提供します。

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